テンキー付きスマホは2026年もまだ買えるのか|3G完全終了後に“本当に使える”現行6機種と、Amazonで買ってはいけない端末の見分け方

手のひらに載せた折りたたみ式の携帯電話と、ノートパソコンの横に置いたBluetoothテンキーを並べた図
📌 利益相反の開示:本記事にはアフィリエイトリンク及びGoogle AdSense広告を含みます。記事内で紹介する商品・サービスは運営者自身が良いと判断したもののみで、紹介料の有無で内容を変えていません。詳細は運営者情報をご覧ください。

親のスマホを買い替えようとして、あるいは自分の二台目を探していて、こう検索した人は多いと思います。

「テンキー 付き スマホ」

そして出てきた結果を上から眺めて、そっとタブを閉じる。私も同じことをしました。

出てくるのは「ガラケーはもう終わりです」という記事か、聞いたことのないメーカーの安い折りたたみ携帯か、どちらかなんです。

それで「ああ、もう無いのか」と思ってしまう。

でも、これは違いました。

調べていくうちに、私はけっこう驚くことになります。

現行のテンキー付き端末は、2026年8月の今も6機種あります。 大手キャリア3社すべてに、ちゃんと売っています。

じゃあなぜ「もう無い」ように見えるのか。理由は身も蓋もないものでした。

探している場所が違うからです。

そしてもうひとつ、これは声を大にして書いておきたいのですが——

Amazonで「折りたたみ携帯」を検索して出てくる安い端末には、日本で1本も電話がかけられないものが混ざっています。

この記事では、その両方を実際に確かめた結果を書きます。

目次

先に結論:選択肢は「無い」のではなく「別の場所にある」

ネットの検索結果では「もう無い」と見え、売り場には現行機が並んでいることを対比した図

長くなるので、着地点を先に置いておきます。

  • 3Gは2026年3月31日に完全終了しました。 これは予定ではなく、もう過ぎた話です
  • Amazonで買える格安の折りたたみ携帯には、2G(GSM)専用機が並んでいます。 2Gは日本でそもそも運用されたことがなく、買っても通話できません
  • 一方で、現行のテンキー機はキャリア公式に6機種あります。 ドコモ1・au1・ソフトバンク3・SIMフリー1
  • 本体をキャリアで買うのが、いちばん確実です。 遠回りに見えて、これが最短でした
  • そして——あなたが欲しかったのが「テンキー」なら、本体を買い替えなくても解決するかもしれません

最後の一行が、この記事でいちばん言いたいことです。

「ガラケーの形」が欲しいのか、「数字を打ちやすいキー」が欲しいのか。この2つは、実はまったく別の悩みです。

📘 個人事業主の AI 業務設計ガイド

ガジェット選びの先に「業務全体の効率化」を設計してみませんか?

良いガジェットを揃えても、業務フローが古ければ効果は半減。
Claude Codeを活用してブログ業務を 週18時間→週3時間 に圧縮した実装記録を、Note連載で全公開しています。

📖 第1章を読む(¥300)

無料部分3,200字+有料9,800字 / 連載全13章

2026年3月31日、日本の3Gは”完全に”終わりました

古い折りたたみ携帯の画面が暗い様子、時計だけが表示される様子、発信して確かめる手元を並べた図

まずここを固めます。ここが曖昧だと、後の話が全部ぼやけるので。

ネット上には「2026年3月末で使えなくなります」と未来形で書かれた記事がまだ大量に残っています

でも、今日は2026年の8月です。もう終わっています。

各社の停波はこういう順番でした。

通信世代事業者終了時期現在の状態
3Gau2022年3月末終了済み
3Gソフトバンク2024年7月31日終了済み
3G(FOMA)・iモードNTTドコモ2026年3月31日終了済み=これで国内の3Gは全滅

ドコモの公式ページには、はっきりこう書かれています。

2026年3月31日(火曜)に「FOMA」および「iモード」のサービスを終了しました。

過去形です。

そして終了後にFOMA端末で何が起きるかも、公式に書かれています。

  • 音声通話が完全に使用不可
  • iモードメール、iMenuなどのインターネット接続も不可
  • テレビ電話、マルチナンバー、2in1なども全廃止
  • 自動解約後にその番号へ電話すると「おかけになった電話番号は、現在使われておりません」というガイダンスが流れる

つまり、手元のFOMAガラケーは、もう電話機ではなくなっています。

ここで大事なのは、これが「そのうち来る話」ではなく「もう起きた話」だということ。

親御さんの端末がまだ動いているように見えても、それは時計とアラームと写真ビューアとして動いているだけの可能性があります。

例えるなら、線路のほうが撤去された

分かりやすい例えを使います。

3G停波というのは、あなたの車が壊れたのではなく、走っていた道路そのものが無くなったという話です。

車はピカピカのままガレージにあります。エンジンもかかります。でも、その車が走れる道が、日本からもう1本も残っていない。

だから「まだ使えているから大丈夫」は成立しません。

使えていない機能に、まだ気づいていないだけということが起こります。

Amazonで「折りたたみ携帯」を探すと、通話できない端末が出てきます

通販の商品一覧の1つに警告枠が付き、GSM・2G・3Gというタグが引き出されている図

ここからが本題です。

私は実際に、Amazonで「テンキー 付き スマホ SIMフリー 折りたたみ ケータイ」と検索してみました。

ヒットしたのは、たった3件でした。

そして中身がこうでした。

出てきた端末商品名に書かれていたこと日本で使えるか
1件目GSMデュアルSIM対応」GSM=2G。日本では通話できません
2件目2G ロック解除済みシニア向け折りたたみ式携帯電話、GSM デュアルSIM」❌ 商品名に「2G」と書いてあります
3件目「4G対応SIMフリー携帯電話」⚠️ 4G表記ですが、技適とVoLTE対応が確認できませんでした

3件中2件が、そもそも日本では通信できない規格でした。

なぜ「GSM」だと日本で使えないのか

ここ、意外と知られていないので補足します。

2G(第2世代)の時代、世界の標準はGSMという方式でした。 ヨーロッパもアジアも、ほとんどがGSM。

ところが日本だけはPDCという独自方式を採用していました。

つまり、日本ではGSMのネットワークが、そもそも一度も存在したことがありません。

3Gが終わったから使えない、という話ですらないんです。

最初から、日本には対応する電波が無い。

海外向けに作られた安いGSM端末が、そのまま日本のマーケットプレイスに並んでいる。それだけのことです。

悪意があるというより、「日本で使えるか」が誰もチェックしていない状態で流通している、という理解が近いと思います。

これは「リンク切れ」よりずっと悪い

私はこのサイトで、リンク切れや古い価格を直す作業をよくやります。

でも今回のこれは、その比ではありません。

リンク切れなら、読者はクリックして「あれ、無いな」と思って戻ってくるだけです。

でもこれは、お金を払って、届いて、SIMを挿して、初めて「電話がかけられない」と分かる。

しかも買うのは多くの場合、自分ではなく親のためです。

「安いのがあったよ」と渡した端末が、実は電話できない。これはちょっと、洒落になりません。

だからこの記事では、該当する端末へのリンクは一切張っていません。 張らないことが正解だと判断しました。

買ってはいけない端末の見分け方(チェックは3つだけ)

通信方式・VoLTE対応・技適マークの3項目のチェックリストと、端末の裏面を確認する手元の図

とはいえ「Amazonで買うな」だけでは不親切なので、見分け方を置いておきます。

この3つを見るだけで、ほぼ弾けます。

チェック1:商品名と説明文に「GSM」「2G」「3G」が入っていないか

いちばん簡単で、いちばん効きます。

「GSM」の文字がある時点で、日本向けではありません。

「2G/3G対応」と書いてあるものも同じです。日本ではどちらも動きません。

逆に、日本で使える端末には必ず「4G」「LTE」「VoLTE」のいずれかが書いてあります。

チェック2:「VoLTE」対応と明記されているか

ここが少しややこしいところです。

4G対応と書いてあっても、それだけでは足りません。

3Gが終わった今、音声通話は「VoLTE」という4G上の通話方式で行われます。

つまり、4Gでデータ通信はできても、VoLTEに対応していなければ電話がかけられないという状態が起こり得ます。

先ほどの3件目、「4G対応」と書かれていた端末がまさにこれで、VoLTE対応の記載が見つけられませんでした。

分からない以上、私はこの記事で紹介しません。確認できないものは出さないというだけの話です。

チェック3:技適マークの記載があるか

日本国内で電波を出す機器には、技術基準適合証明(技適)が必要です。

海外向けの端末には、これが無いことがあります。

技適の無い端末を日本国内で使うと、電波法に触れる可能性があります。

商品ページに技適の記載が無く、問い合わせても答えが返ってこないようなら、それは避けたほうが無難です。

3つまとめると

「GSM/2G/3G」の文字が無く、「VoLTE対応」と明記され、技適の記載がある。

この3つが揃わないものは、買わない。

正直に言うと、この3つを全部クリアする格安の海外製折りたたみ携帯を、私は今回見つけられませんでした。

だから結論はこうなります。本体はキャリアで買ってください。 これがいちばん確実で、いちばん早いです。

実際には、テンキー機は今も6機種あります

折りたたみ式の携帯電話が6台並び、そのうち1台が強調されている図

さて、ここからが良いニュースです。

冒頭に書いたとおり、私は最初「もう2機種くらいしか無いんだろう」と思っていました。

ところがキャリア3社の公式サイトを1社ずつ開いてみたら、全然そんなことはありませんでした。

2026年8月31日時点で、私が各社公式サイトで確認できた現行のテンキー機はこれだけあります。価格は全機種、キャリア公式の値を実測しました。

入手先機種名メーカー発売日機種代金(税込)
ドコモらくらくホン F-41FFCNT2025年8月7日54,560円
auかんたんケータイ ライト KYF43京セラ2021年11月19日33,000円
ソフトバンクかんたん携帯11シャープ2022年11月16日38,880円
ソフトバンクAQUOS ケータイ4シャープ2022年10月28日32,400円
ソフトバンクDIGNO ケータイ4京セラ2022年9月30日36,000円
SIMフリーMIVE ケースマALT JAPAN2026年2月19日34,800円

※2026年8月31日に各社公式で確認した機種代金(税込・一括/支払総額)です。MIVE ケースマのみメーカー希望小売価格。割引適用前の本体価格で揃えています。

この表を作って、私は自分の思い込みがもう一段崩れました。

いちばん高いのは、いちばん新しいドコモの54,560円。いちばん安いのはソフトバンクのAQUOS ケータイ4で32,400円。その差は22,160円あります。

「ガラケーはどれも似たような値段」でもありませんでした。同じ「テンキー付きの折りたたみ」なのに、選ぶ会社で2万円以上変わるということです。

私はここで、自分の思い込みに気づきました

この記事、下書きの段階では「使える機種は事実上2つです」と書いていました。

理由は単純で、Amazonと価格.comとドコモしか見ていなかったからです。

auとソフトバンクの公式サイトを、開いていませんでした。

3社あるうちの1社だけ見て、「業界にはもう無い」と書こうとしていたわけです。

書き上げる直前に気づいて、本当に危なかったと思っています。

「無い」と書くときは、探した範囲そのものを疑ったほうがいい。

今回の教訓はこれに尽きます。無いのではなく、見ていなかっただけでした。

ドコモ らくらくホン F-41F は、発売時から13,090円値上がりしていました

開いた状態の折りたたみ携帯と、大きな文字・防水防塵・4G LTE対応という3つの特徴を示した図

6機種のうち、いちばん新しいのがこれです。

らくらくホン F-41F。2025年8月7日発売。

らくらくホンシリーズとしては、2019年11月以来おおよそ6年ぶりの新製品です。

そして、この記事でいちばん驚いたのがここでした。

54,560円。

「ガラケーって安いんじゃないの?」という前提が、ここで完全に崩れます。私も一瞬固まりました。

しかも——この端末、発売時は41,470円でした。

2025年8月の発売時に各メディアが報じた価格は、たしかに4万1470円です。ところが2026年4月24日の価格改定で、54,560円になっています。

差額13,090円。率にして約31.6%の値上げです。1年経たずに、です。

発売時(2025年8月7日)41,470円
価格改定(2026年4月24日)54,560円
差額+13,090円(+約31.6%)

ここは注意して書きます。ネット上に残っている「らくらくホンは4万1470円」という記述は、ほぼ全部が発売時の価格です。私も最初、発売時のニュース記事を見て4万円台だと思い込んでいました。

いま買う人が払うのは、54,560円のほうです(2026年8月31日時点・ドコモ公式)。

なぜ5万円台になったのか

理由を私なりに整理すると、こうなります。

1. 6年ぶりの新設計だから

前作から6年空いています。その間に部品も規格も変わっていて、中身はほぼ作り直しです。

端子もmicroUSBからUSB Type-Cに変わりました。

2. 数が出ないから

これが大きいと思います。

スマホは何百万台と作るから1台あたりのコストが下がりますが、らくらくホンはそうではありません。

例えるなら、大量生産の食パンと、町のパン屋が朝だけ焼く食パンの違いです。

材料はそんなに変わらないのに、値段は倍くらい違う。数が出ないものは、単純に高くなります。

3. 4G専用機として設計されているから

国内の対応バンドはLTE B1・B3・B19で、VoLTE対応です(B5は海外ローミング用のバンドで、国内では使いません)。

ただし「3Gの回路が一切載っていない」わけではありません。公式スペックの対応周波数表を見ると、国内向けには3Gの欄そのものが無く、海外ローミング用の3G(バンド1・バンド5)だけが「○」になっています。国内で使うぶんには4G(VoLTE)だけで完結する端末、という理解が正確です。

使い勝手として確認できたところ

ドコモ公式とケータイWatchの記事で確認できた範囲では、こんな端末です。

  • 大きなボタンで操作しやすい設計
  • ワンタッチダイヤルを3つ搭載(登録した相手にボタン1つで発信)
  • サブディスプレイが前機種の1.25倍=1.5型(138×106ドット)
  • 端子はUSB Type-C

ワンタッチダイヤル3つ、というのは地味ですが効きます。

親御さんに渡すなら、そこに自分の番号を入れておけばいいわけです。電話帳を開く必要すらなくなります。

au・ソフトバンクの現行機は、3万円台が中心です

au・ソフトバンクの現行のテンキー機2台を並べ、価格は公式サイトで確認できることを示した図

ドコモ以外にも、ちゃんとあります。

au:かんたんケータイ ライト KYF43

2021年11月19日発売、京セラ製。

au公式の製品ページを開いたところ、在庫状況は3つの契約種別すべてで「在庫あり」でした。販売終了・取扱終了の表記もなく、購入の導線(「予約・購入」)も残っています。

4G LTE、au VoLTEに対応しています。

機種代金は33,000円です(2026年8月31日時点・au公式)。

ここは少し補足が要ります。au公式の価格欄は、ページを開いた人ごとに読み込んで表示される作りになっているので、ページのソースをそのまま読んでも数字が出てきません。私も最初、これで「auの価格は取れない」と判断しかけました。

でも、取れないのではなく探す場所が違っただけでした。この記事のテーマそのものですね。

そして分かったのは、機種代金そのものは1つの数字だったということです。33,000円。機種変更でも新規でも、この金額は変わりません。

変わるのは割引のほうです。他社からの乗りかえ(MNP)とUQ mobileからの移行に限り「au Online Shop お得割」で22,000円が引かれ、11,000円になります。

つまり「人によって値段が変わる」の正体は、本体価格ではなく割引条件でした。本体は33,000円、乗りかえなら11,000円。この2つを分けて覚えておくと、店頭で混乱しません。

ソフトバンク:3機種が現行ラインアップに

ソフトバンクの公式「ケータイ」ページには、3機種が掲載されていました。

  • かんたん携帯11(シャープ)
  • AQUOS ケータイ4(シャープ)
  • DIGNO ケータイ4(京セラ)

いずれも販売終了の表記はありません。

このうちかんたん携帯11だけ、製品ページまで開いて確認しました。

  • 2022年11月16日発売、シャープ製
  • 折りたたみ型(「ケータイを閉じた状態でも」という記述があります)
  • 「押しやすい操作キー」「キーを押した感覚がしっかり感じられる」
  • VoLTE(HD+)対応
  • 販売終了の表記なし、購入ボタンが表示されている状態

ソフトバンクも同じで、価格はページを開いてから読み込まれる作りです。公式が配信している価格データを直接確認したところ、3機種の機種代金はこうなっていました。

  • かんたん携帯11:38,880円
  • AQUOS ケータイ4:32,400円
  • DIGNO ケータイ4:36,000円

※2026年8月31日時点・ソフトバンク公式。契約種別による本体価格の差はありませんでした。

「キャリアの価格は調べられない」は、私の思い込みでした

ここ、正直に書いておきます。

この記事の下書きでは、「キャリアの端末価格はネット上でひとつの数字として取れません」と書いていました。理由は、公式ページを開いても価格欄が空っぽに見えたからです。

でもそれは、ページの見た目だけを見て諦めていただけでした。各社とも価格そのものは公式に配信していて、ちゃんと取れました。

この記事、同じ失敗を2回しています。1回目は「テンキー機はもう無い」(Amazonしか見ていなかった)。2回目が「キャリアの価格は取れない」(ページの表面しか見ていなかった)。

どちらも「無い」のではなく、「探し方が足りない」だけだったわけです。我ながら、同じ穴に2回落ちました。

ただし、ひとつだけ本当に注意が必要なことがあります。

ここに書いた価格は、すべて2026年8月31日時点のものです。らくらくホンが1年足らずで13,090円上がったことが示すとおり、キャリアの端末価格は普通に改定されます。

買う直前に、必ず公式でもう一度見てください。 とくに「◯◯円だと紹介されていた」という他サイトの記述は、発売時の価格のまま止まっていることがあります。私が今回引っかかったのが、まさにそれでした。

SIMフリーという第3の道:MIVE ケースマ

折りたたみの形で物理キーとタッチの両方が使えるAndroid端末を示した図

「キャリアで契約するのはちょっと」という人向けに、もう1つ道があります。

MIVE ケースマ。 ALT JAPANが2026年2月19日に発売した端末です。

価格は34,800円(メーカー希望小売価格・税込)。

価格.comの最安価格も同じ34,800円だったので、この数字は2つの独立した情報源で一致しています。

「ガラケーみたい、だけどちゃんとスマホ」

これがこの製品のキャッチコピーで、実際そのとおりの立ち位置です。

  • 見た目は折りたたみケータイそのもの
  • 物理キーとタッチ操作の両対応(4.3インチ液晶)
  • OSはAndroid 14 Go Edition(メモリの少ない端末向けの軽量版Android)
  • つまりAndroidアプリが動きます

「ガラケーの形なのに、中身はAndroid」。ここが面白いところです。

例えるなら、見た目は昔ながらの黒電話なのに、中を開けたら最新の基板が入っているような端末です。

親御さんが「今までと同じ形がいい」と言い、でもLINEは使いたい——という、わりとよくある要望に真正面から答えています。

キャリア契約にしばられない

SIMフリーなので、格安SIMと組み合わせられます。

キャリアのケータイプランに縛られたくない人、二台目として持ちたい人には、これがいちばん自由度が高い選択肢だと思います。

※ただし、格安SIMで使う場合はVoLTE対応と対応バンドの相性を、契約先のSIM事業者で確認してください。ここは端末側だけでは決まりません。

そもそも欲しかったのは「テンキー」ですか?「ガラケーの形」ですか?

数字を速く打ちたい場合と、ケータイの形が欲しい場合に分岐する図

ここまで本体の話をしてきましたが、この記事でいちばん伝えたいのは、実はここです。

「テンキー付きスマホが欲しい」という人の動機、聞いてみるときれいに2つに割れます。

タイプ本当に欲しいもの解決策
A:ガラケーの形が欲しい折りたたみの形、開けば出る・閉じれば切れる操作、片手で完結すること本体を買う(上の6機種)
B:数字を速く打ちたい物理的な数字キー。画面のキーボードだと打ち間違える本体はそのままでいい

Bの人が、Aの解決策を探して迷子になっている。 これがかなり多いんじゃないかと思っています。

Bのケースって、具体的にはこういう人です

  • 仕事で電話番号を1日に何十件も入力する
  • 数字の伝票入力をスマホやタブレットでやっている
  • 画面のテンキーだと指が太くて隣を押してしまう
  • 押した感覚が無いと不安で、いちいち画面を見て確認してしまう

こういう人が「テンキー付きスマホ」で検索すると、5万円の端末の話が出てきてしまうわけです。

でも、この人が本当に困っているのは「入力」であって、「端末の形」ではありません。

例えるなら、字が上手く書けないのが悩みなのに、机ごと買い替えようとしているような状態です。

必要なのは、ペンのほうかもしれません。

数字入力が目的なら、本体を替えなくても解決します

スマートフォンの横に小さなBluetoothテンキーを置き、指で数字キーを押している図

Bタイプの人への答えは、拍子抜けするくらいシンプルです。

Bluetoothのテンキーを、今のスマホに繋げばいい。

数千円もしません。今の端末はそのままで大丈夫です。

どういうものか

手のひらに乗るくらいの、数字キーだけの小さなキーボードです。

Bluetoothでスマホやタブレットと繋いで、数字を打つときだけ使います。

電卓みたいな見た目、と言えば伝わるでしょうか。実際、配置もほぼ電卓と同じです。

実際に確認した2つ

私が中身まで確認して、用途が合っていると判断できたものだけを置いておきます。

① LAZOS Bluetoothテンキー L-WKB2.4-1

  • Bluetooth 5.1、薄型・軽量
  • Windows / Android / iOS 対応とメーカーが明記
  • 単4電池式(充電を気にしなくていいのは、地味に楽です)
  • 今回いちばん安く、いちばん素直な選択肢でした
moonphase
¥1,350 (2026/08/29 12:53時点 | 楽天市場調べ)

② iClever テンキー IC-KP08

  • パンタグラフ式(ノートPCのキーと同じ構造。浅いけれど、押した感触がはっきりしています)
  • 超薄型、Tabキー付き
  • 型番がはっきりしているので、後から調べ直しやすいのも利点です
サウザンドショアス楽天市場店
¥2,990 (2026/08/29 12:53時点 | 楽天市場調べ)

※どちらも2026年8月29日時点で購入できることを確認しています。上のボックスに出ている金額はその時点の楽天市場の価格で、価格は変動します。買う前に必ずリンク先で最新の価格をご確認ください。

選ぶときに1つだけ注意

「Android対応」という表記は、メーカーの動作確認の範囲であって、あなたの機種で必ず動く保証ではありません。

Bluetoothキーボードとして繋がるので基本的には動くのですが、機種によってキー配列の解釈が変わることがあります。

心配なら、返品しやすいところで買うのが安全です。

実は候補から外したものがあります

正直に書いておくと、最初は3つ紹介するつもりでした。

3つ目の候補は国内メーカーの製品だったのですが、中身をよく見たら「テンキー付きのフルサイズキーボード」でした。

テンキー単体ではなく、普通のキーボードに数字キーが付いているタイプです。

しかも対応表記が「iPad / Surface」で、Androidの記載がありませんでした。

この記事の目的は「スマホで数字を速く打つ」ことなので、用途が合いません。

3つに揃えたいという理由だけで、目的の違う商品を並べるのはやめました。 2つで十分です。

中古のガラホを買うときの注意

中古の折りたたみ携帯と箱を写し、利用制限・電池の劣化・充電器の有無を引き出した図

「新品が5万円なら、中古でいいのでは」と考える人もいると思います。

気持ちは分かるので、注意点だけ書いておきます。

1. 3G専用機を掴まないこと

中古市場には、FOMA時代の端末がまだ大量に流通しています。

見た目はきれいで、電源も入ります。でも電話はかけられません。

型番を調べて、4G / VoLTE対応かどうかを必ず確認してください。

「らくらくホン」という名前だけで判断すると危険です。同じシリーズ名で、3G機と4G機の両方が存在します。

2. ネットワーク利用制限(赤ロム)

前の持ち主が端末代を払い終えていないと、あとから通信を止められることがあります。

中古ショップの商品ページに「ネットワーク利用制限:○」と書かれているものを選んでください。

3. バッテリーは確実に劣化しています

数年前の端末なら、バッテリーは新品時の半分以下と思っておいたほうがいいです。

そしてガラケー系の端末は、バッテリー交換の受付がすでに終了しているモデルが多いです。

私の結論

親御さんに渡す用途なら、中古はおすすめしません。

理由は単純で、トラブルが起きたときに困るのが自分だからです。

「電話がかからない」と連絡が来て、原因が赤ロムなのかバッテリーなのか電波なのか分からない、という状況は避けたほうがいいです。

自分用の二台目で、壊れても笑って済ませられるなら、中古も選択肢だと思います。

まとめ:探す場所を変えるだけで、結論が変わります

ネットで探す・売り場で探す・目的で選ぶ、の3段階を矢印でつないだまとめの図

長くなったので、要点をまとめます。

  • 3Gは2026年3月31日に完全終了しました。 これは過去の話です。未来形で書かれた記事はもう古いです
  • Amazonで格安の折りたたみ携帯を探すと、2G(GSM)専用機が出てきます。 日本では通話できません。リンクは張りませんでした
  • 見分け方は3つ。「GSM/2G/3G」の文字が無い/「VoLTE対応」が明記されている/技適の記載がある
  • 現行のテンキー機は6機種あります。 ドコモ1・au1・ソフトバンク3・SIMフリー1。キャリア公式に行けば、ちゃんとあります
  • 価格は6機種すべてキャリア公式で実測しました。32,400円〜54,560円(2026年8月31日時点)
  • 🔴 らくらくホン F-41Fは発売時41,470円→現在54,560円。1年経たずに13,090円(約31.6%)の値上げです。他サイトの「4万1470円」は発売時価格のまま止まっています
  • そして——あなたが欲しかったのが「数字キー」なら、本体は替えなくていいかもしれません。 Bluetoothテンキーで、数千円で解決します

最後にもう一度だけ。

私はこの記事を書き始めたとき、「もう選択肢は無い」と書くつもりでした。

そう思っていた理由は、探す場所が足りていなかっただけでした。

同じことが、たぶん読者側にも起きています。

「テンキー付きスマホ」でGoogleを検索して、Amazonを見て、無いと思って諦める。

でも、キャリアのサイトを開けば、6つ並んでいます。

無いんじゃなくて、見えていなかっただけなんです。

よくある質問

今持っているガラケー、まだ画面が点くのですが使えていますか?

通話とネットは、おそらく使えていません。

3Gが停波しているので、FOMA端末は音声通話もiモードも不可になっています。

一方で、時計・アラーム・カメラ・保存済みの写真閲覧といった、電波を使わない機能は動きます。

「画面が点くから大丈夫」と思っていると、いざというときに電話がかけられません。一度、実際に発信してみてください。

Amazonで安い折りたたみ携帯を見つけました。買っても大丈夫ですか?

商品名や説明文に「GSM」「2G」「3G」と書かれていたら、やめてください。 日本では通話できません。

特にGSMは、日本でそもそも運用されたことがない方式です。3Gが終わったから使えない、という以前の問題です。

「4G対応」と書いてあっても、VoLTE対応と技適の記載が無ければ避けたほうが無難です。実際に私が確認した端末も、そこが分かりませんでした。

いちばん確実な買い方はどれですか?

キャリアショップか、キャリアの公式オンラインショップです。

遠回りに見えますが、これがいちばん早くて確実でした。

日本で使える前提で売られているので、通信方式の心配をしなくて済みます。

らくらくホン F-41F は5Gに対応していますか?

対応していません。公式スペックの対応周波数表には5G(SA/NSA)の行そのものはありますが、F-41Fの欄はすべて「-」=非対応でした。

確認できたのは4G LTEとVoLTEへの対応で、国内の対応バンドはLTE B1・B3・B19です(B5は海外ローミング用です)。

通話とメールが目的なら、4Gで困ることはまずありません。

親のスマホをAndroidにしたいけれど、ボタンが無いと使えないと言われます

MIVE ケースマが、この悩みにいちばん近い答えだと思います。

見た目は折りたたみケータイのまま、物理キーとタッチの両方が使えて、Android 14 Go Editionが動きます。

「今までと同じ形」を守りながら、LINEなどのアプリも使えます。

ただし格安SIMで使う場合は、VoLTE対応と対応バンドの相性を契約先で確認してください。

Bluetoothテンキーは、iPhoneでも使えますか?

「iOS対応」と明記されている製品なら使えます。

この記事で紹介したLAZOSの製品は、Windows / Android / iOS対応とメーカーが明記しています。

ただし、iPhoneのアプリによっては外付けキーボードからの数字入力を想定していないことがあります。

使いたいアプリが決まっているなら、そこで実際に試せる状態で買うのが安全です。

結局、いくら用意すればいいですか?

目的によって、桁が1つ変わります。

ガラケーの形が欲しい → 本体購入。32,400円〜54,560円(※2026年8月31日時点・各社公式で実測。いちばん安いのはソフトバンクのAQUOS ケータイ4、いちばん高いのはドコモのらくらくホン F-41F)

数字を速く打ちたいだけ → Bluetoothテンキー。1,000〜2,000円台

「5万円か」と思って諦めかけていた人が、実は千円台のテンキー1つで解決する側だった——というのは、じゅうぶんあり得る話です。

まず、自分がどちらなのかを決めてください。 そこがこの記事のいちばんの分かれ道です。

出典

※本記事の価格・販売状況は2026年8月31日時点で各公式サイトにて確認したものです。変動しますので、購入前に必ず最新情報をご確認ください。


「買う前に確かめる」を、もう少し深く

この記事のように、売り文句と実際の仕様を分けて確かめる作業を、WorkTypesでは毎週やっています。よければこちらもどうぞ。

📗 調べ方そのものを共有しています(Noteメンバーシップ ¥500)

「どこまでが公式で、どこからが噂か」を分ける手順や、実際に使っている確認の型をNoteメンバーシップ(月500円)で配信しています。

💬 「これ、うちの場合どう?」は公式LINEへ

「親の機種はどれが合う?」など、選び方で迷ったときは記事下部の公式LINEからお気軽にどうぞ。


あわせて読みたい

※本記事の販売状況・仕様は、2026年8月28日〜29日時点で各社の公式ページおよび販売ページを確認した内容にもとづいています。取り扱いは変わることがあるため、購入前に必ず最新の情報をご確認ください。テンキー本体の価格は変動が速いため本文には記載していません。価格は各リンク先でご確認ください。

文:WorkTypes

📱 WorkTypesLab公式LINE|Noteメンバーシップ「ひとり経営のAI実践ラボ」月¥500

連載もバイブルも、月¥500で全部読み放題になるNoteメンバーシップを運営しています。公式LINEでは、新着記事とメンバー限定で解禁した設定例のお知らせを月2-3回お届けします。

  • 📘 連載「Claude Code × ブログ自動化フルガイド」全章(通常各¥300)が読み放題
  • 📗 バイブルシリーズ Vol.1・Vol.2(通常各¥4,980)も読み放題
  • 📩 質問・感想はLINEから直接やりとり可能

メンバーシップの詳細を見る(note・月¥500)

※ LINEの配信は月2-3回・解除はいつでも1タップで可能です

NOTE MEMBERSHIP — 2026.05.20 OPEN

ひとり経営の
AI実装ラボ

Claude Code × MCP × WordPress × Note の業務実装ノウハウが毎月届く
月¥500 · 解約はワンタップ。バイブル全章+連載+限定アーカイブ読み放題。

Web制作・AI活用の依頼なら Work Types へ

このメディアを運営しているWork Typesでは、Web制作・AI活用コンサル・メディア運営代行・記帳代行を承っています。「記事で紹介した仕組みを自社でも動かしたい」方は、お気軽にご相談ください。

手のひらに載せた折りたたみ式の携帯電話と、ノートパソコンの横に置いたBluetoothテンキーを並べた図

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【WorkTypes(ワークタイプス)】
北海道を拠点に、Web制作・SNS運用・マーケティング支援を行う個人事業所です。
ガジェット・IT・副業・働き方に関する情報を発信するメディア「WorkTypesLab」を運営しています。
最新テクノロジーとリアルな現場経験を活かし、実用的でわかりやすいコンテンツづくりを心がけています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次