英語学習で一番しんどいのが、**単語カードを作る作業**です。TOEICや英検、海外ニュース記事、英語論文……自分に必要な単語を拾い上げて、意味と例文を整理して、Ankiに打ち込む。この一連の作業で心が折れた経験、ありませんか?
2026年の今、この作業はNotebookLM × Ankiの組み合わせでほぼ自動化できます。英語の記事や書籍のPDFをNotebookLMに読み込ませて、覚えたい表現を抜き出したフラッシュカードを出力し、Ankiにそのまま取り込む。実質5分で100問の英語カードが完成する、というレベルで効率化できるんです。
この記事では、実際に筆者が毎日使っているワークフローを、ゼロから誰でも再現できる形で解説します。無料で始められて、追加コストはほぼゼロ。AI時代の英語学習の”新しい当たり前”を一緒に作っていきましょう。

なぜ今「NotebookLM × Anki × 英語」なのか

1. 英語学習は”教材選び”より”頻度”が命
英語力を伸ばす最大の壁は、意外にも「教材選び」ではありません。毎日、自分のレベルに合った素材で、短時間でも継続することです。市販の単語帳は汎用性が高い反面、自分の興味や仕事に直結しないので、どうしても学習が続きにくい。
一方で、自分の仕事や興味に直結する英語記事・論文・YouTube字幕から単語を拾うのは、モチベーションは上がるものの、毎回カードを作る手間で挫折します。NotebookLM × Ankiは、この”手間”を限りなくゼロにしてくれる仕組みです。
2. NotebookLMとAnkiの役割分担

| ツール | 役割 | 得意なこと |
|---|---|---|
| NotebookLM | 素材の解析&カード生成 | PDF・動画字幕・URLの自動読解、指定フォーマットでの書き出し |
| Anki | 反復学習と定着 | 忘却曲線に基づく最適な出題タイミング、マルチデバイス同期 |
NotebookLMは”カードを作る”のが得意で、Ankiは”カードを覚えさせる”のが得意。この2つを連携させることで、人間が必要なのは「素材をNotebookLMに投げる」「Ankiを毎日開く」の2ステップだけになります。
必要なもの(全部無料)
- NotebookLM(Googleアカウントでログインすれば無料で使える)
- Anki(PC版は完全無料/iOS版は有料だがWeb・Android・Macは無料)
- 英語の素材:自分が興味ある英語記事のURL・PDF・YouTube動画など
- (任意)ChatGPT or Gemini:例文・類語の拡張に使うと更に強力
NotebookLMの使い方に不安がある人は、先にこちらで基礎を押さえておくと、本記事の手順がスムーズに進みます。

ステップ1:英語素材をNotebookLMに投入する

まずはNotebookLMに「ノートブック」を新規作成して、自分が学びたい英語素材を登録します。登録できるソースの種類は多く、以下が主な選択肢です。
- 英語PDF(論文・ホワイトペーパー・書籍の一部)
- 英語記事のURL(The New York Times、Bloomberg、TechCrunch など)
- YouTube動画のURL(字幕があれば自動で読み込まれる)
- 自分で書いた英語メモ・Googleドキュメント
筆者がよく使うのは、自分の仕事に近い分野の英語記事3〜5本を1つのノートブックにまとめて投入するパターンです。「AI開発」「マーケティング」「EC運営」など、自分のテーマごとにノートブックを分けておくと、後で参照しやすくなります。
ステップ2:NotebookLMでフラッシュカードを生成する

素材を読み込ませたら、NotebookLMに以下のようなプロンプトを投げます。
添付した英語記事から、TOEIC700点以上レベルの重要単語・熟語を30個抽出してください。 出力フォーマットは以下のタブ区切り(TSV)で統一してください。 英単語[TAB]意味(日本語)[TAB]記事内の例文(英語のまま)[TAB]日本語訳 条件: - 中学英語レベルの単語は除外 - 固有名詞(人名・地名)は除外 - 記事内で特徴的な使われ方をしている表現を優先
このプロンプトのポイントは「タブ区切りフォーマットで出力させる」こと。これがそのままAnkiにインポートできる形式になるので、後の工程が圧倒的に楽になります。
生成されたリストを一度目で見て、自分に不要な単語や既に知ってる単語は手動で削除しておくと、Ankiが無駄にカードを増やさずに済みます。
ステップ3:CSV書き出し→Ankiインポート

TSVをファイル化する
NotebookLMの出力をコピーして、テキストエディタに貼り付け。english-cards.txtのような名前で保存します。改行コードはLF(Unix形式)にしておくと、Ankiで読み込んだ時に文字化けしません。
Ankiで「英語学習」デッキを作成
- Ankiを起動→「デッキを作成」→名前は「英語単語帳(自動生成)」など
- 上部メニュー「ファイル」→「インポート」
- 先ほど保存したテキストファイルを選択
- フィールドの割当:1列目=表面(英単語)/2列目=裏面(日本語意味)/3列目=例文/4列目=例文和訳
- 「インポート」をクリック→30枚のカードが一瞬で完成
この一連の作業、慣れれば素材投入から Ankiカード化まで5〜10分で完結します。筆者は通勤時間中にスマホのNotebookLMアプリで素材投入して、夜PCでインポート、という使い分けもしています。
ステップ4:毎日の学習ルーティン

カードができたら、あとはAnkiにおまかせ。忘却曲線に基づく出題アルゴリズムで、覚えた単語は長い間隔で、まだ曖昧な単語は頻繁に出題されます。
おすすめの学習スタイル
- 朝の通勤10分:前日までのカードを復習(30〜50枚)
- 昼休み5分:新規カードを10〜15枚だけ追加
- 夜の歯磨きタイム:前日の難しかったカードだけ重点復習
1日トータル15〜20分で、月に600〜900単語を定着させるペースになります。3ヶ月続ければTOEIC換算で100〜150点アップも現実的な目標です。
実践Tips|さらに効率化する4つのテクニック
1. 音声読み上げを自動化する

Ankiの「TTS(読み上げ)」機能を有効にすると、カード表示時に英単語を自動で読み上げてくれます。リスニング強化にもなるので、筆者は全カードで有効化しています。
2. ChatGPT/Geminiで例文を追加生成
NotebookLMが生成した例文以外に、ChatGPTやGeminiに「この単語を使ったビジネスシーンでの例文を3つ作って」と追加で投げると、シチュエーション別の例文が手に入ります。カードの裏面に追記していくと理解が深まります。
3. 画像付きカードで記憶定着を加速

特に覚えにくい単語は、Ankiの「画像追加」機能でその単語のイメージ画像を貼ると、視覚記憶で定着が段違いに早くなります。画像はGoogle画像検索やDALL-E/Geminiで生成したものでOK。
4. 週1回のメンテナンスDay
週に1回、5分だけ「覚えたカードの削除」「難しすぎるカードの調整」「新素材の追加」をまとめて実施。このメンテナンスが、仕組みを腐らせない最大のコツです。

こんな素材が特に相性がいい
- 英語の技術ブログ記事(TechCrunch、The Verge など):業界用語がまとまって取れる
- 英語論文の抜粋(arXivなど):アカデミック語彙を集中強化
- Netflixの英語字幕(Language Reactor等でテキスト化):日常会話の頻出表現
- 英語のPodcastトランスクリプト:ビジネス英語の言い回し
- 海外ニュースサイト(BBC、Reuters):ニュースでよく使われる表現
よくある質問(FAQ)
- NotebookLMは無料で使えますか?
-
はい、Googleアカウントがあれば完全無料で使えます。無料プランでも1ノートブックあたりのソース数が50件と十分な量で、英語学習用途なら有料プランに切り替える必要はほとんどありません。
- Ankiはスマホでも使えますか?
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Androidは無料(AnkiDroid)、iOSは有料(AnkiMobile 3,800円)ですが、ブラウザ版のAnkiWebなら全デバイスで無料利用可能です。PC→AnkiWeb→スマホブラウザの同期で、どこでも学習できます。
- 1日何枚ぐらいのペースが理想ですか?
-
初心者は新規10〜15枚/日、復習含めて合計30〜50枚のペースが続けやすいです。多すぎると挫折するので、余裕を持ったペース設定がコツです。
- NotebookLMの出力が精度低い時はどうすれば?
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プロンプトをより具体的にしてください。例えば「TOEIC700点以上で、かつビジネスシーンで頻出する単語のみ」といった条件を加えると、精度が上がります。また、同じ素材でもプロンプトを変えて複数回生成させて、結果を比較するのも有効です。
まとめ|英語学習は”仕組み”で決まる

NotebookLM × Ankiの組み合わせは、英語学習における「単語カード作成」という最大のボトルネックを、ほぼゼロにしてくれる革命的な仕組みです。
この記事のポイント
- NotebookLMに英語素材を投入し、TSV形式でフラッシュカードを生成
- AnkiにCSVインポートすれば30枚のカードが5〜10分で完成
- 忘却曲線ベースのAnki出題で、効率的に定着
- 朝・昼・夜の15〜20分ルーティンで月600〜900単語ペース
- 音声読み上げ・画像・ChatGPT例文追加で更に強化可能
2026年は、自分専用の英語学習システムをAIで組む時代です。まずは今日、1つの英語記事をNotebookLMに投げるところから始めてみてください。

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