毎月の経理、いつも「あとでまとめてやろう」になっていませんか。
そして月末や、下手をすると年明けに、レシートの山と通帳を前にして「なんでもっと早くやらなかったんだろう」と後悔する。私は何年もこれを繰り返していました。
不思議なのは、会計ソフトはちゃんと入れていたということです。それなりに評判のいいソフトを契約して、銀行口座も連携して、これで自動化されるはずだった。なのに、毎月なぜか2時間くらい持っていかれる。
原因が分かったのは、あるとき自分の作業を録画してみたときでした。何をしていたか見返してみると、同じ判断を毎回ゼロからやり直していたんです。「この支払いは何費だっけ」「これは経費になるんだっけ」「この明細、前回どう処理したっけ」。ソフトが自動で持ってきた明細を前に、毎月まったく同じことで悩んでいた。
つまり問題は、ソフトではなく工程が決まっていなかったことでした。
この記事では、その「工程」をどう決めて、どこをAIに任せるかを具体的に書いていきます。会計ソフトの比較記事ではありません。すでにソフトを入れているのに、経理がラクにならない人に向けた話です。

なぜ会計ソフトを入れても経理はラクにならないのか

まず、ここを正確に理解しておく必要があります。ここを誤解している限り、どのソフトに乗り換えても同じことが起きます。
会計ソフトが自動化してくれるのは「運ぶところ」まで
会計ソフトの自動連携は、確かに便利です。銀行やクレジットカードの明細を勝手に取ってきてくれるし、レシートを撮れば文字も読み取ってくれる。AIが仕訳の候補まで出してくれます。
でも、よく考えてみてください。ソフトがやってくれているのは、データを運んで、候補を出すところまでです。ソフトによっては、設定次第で人がクリックしなくても仕訳を自動で確定させるところまでやってくれます(freeeの自動登録などがこれにあたります)。
ただし、そこまで自動化しても、その先は人間に残ります。
- 出てきた仕訳が実態に合っているかを判断する
- 迷ったときにどう処理するかを決める
- 家事按分の割合や、消費税区分を決める
- 例外的な取引をどう扱うか決める
そして経理の時間を食っているのは、運ぶ作業ではなく、この判断のほうなんです。
言い換えると、自動登録まで設定しても、「何を自動登録するか」を決めるのは自分ということ。結局、判断から逃げられる仕組みは存在しません。だからこそ、判断そのものを減らす=工程を決める、というアプローチが効いてきます。
「毎回ゼロから考えている」のが本当の原因
私が録画を見返して愕然としたのは、先月と同じことで悩んでいたことでした。
たとえば、あるサブスクリプションサービスの支払い。これを通信費にするか、支払手数料にするか、消耗品費にするか。毎月出てくる同じ支払いなのに、毎回3分くらい考えている。そして翌月にはまた忘れていて、また考える。
これが10種類あれば、それだけで30分です。判断そのものは難しくないのに、「決めていない」から毎回コストが発生する。
さらに厄介なのは、迷った結果先月と違う処理をしてしまうことです。これをやると、後から見返したときに整合性が取れなくなって、確認にまた時間がかかる。悪循環ですね。
だから「工程を決める」が先
ここまで整理すると、やるべきことが見えてきます。
ソフトを乗り換えるのではなく、自分の経理の工程を決める。 そのうえで、決まった工程の中の「判断」の部分をAIに手伝ってもらう。この順番です。
順番を逆にすると、いつまでもラクになりません。高機能なソフトに乗り換えても、工程が決まっていなければ、判断の時間はそのまま残るからです。
なお、まだ会計ソフト自体を決めていない方は、先にfreee vs マネーフォワード|AI機能で選ぶ会計ソフトを読んでから戻ってきてください。この記事は「ソフトは入っている前提」で進めます。
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ステップ1:自分の取引を「毎月同じもの」と「例外」に分ける

最初にやるのは、仕分けです。ソフトを触る前に、紙かメモアプリでやってしまいます。
直近3ヶ月の明細を眺めて、2つに分ける
会計ソフトから直近3ヶ月の取引を出して、こう分類します。
- 毎月(またはほぼ毎月)出てくる、同じ性質の取引
- たまにしか出てこない、都度判断が必要な取引
やってみると、たいていの個人事業主は1が8割を占めます。家賃、通信費、サブスクリプション、交通費、決まった仕入先への支払い、いつものカフェ代——ほとんどが繰り返しです。
そして、この8割こそが、毎月あなたの時間を奪っている犯人です。難しい判断ではないのに、決めていないから毎回考えてしまう。
1のほうに「決定」を書き込む
分類できたら、1のグループそれぞれに、今後これはこう処理する、という決定を1行で書きます。
たとえばこんな具合です。
- 「◯◯(クラウドストレージ)の月額 → 通信費。毎月同じなので確認不要」
- 「自宅の電気代 → 水道光熱費。事業按分◯%で計上」
- 「取引先との打ち合わせのカフェ代 → 会議費。相手先をメモに残す」
- 「書籍の購入 → 新聞図書費。事業に関係するもののみ」
ポイントは、迷いそうなところに先に答えを書いておくことです。按分の割合も、ここで決めてしまいます。毎月「何%だっけ」と考えないために。
この作業自体は、だいたい30分から1時間くらいで終わります。1回やれば、その後ずっと効きます。
例外は「例外である」と認めておく
2のグループ、つまり例外的な取引は、無理にルール化しなくていいです。年に1回の大きな買い物や、イレギュラーな入金は、そのつど考えるしかありません。
大事なのは、「これは例外だから時間がかかって当然」と割り切ること。全部を仕組み化しようとすると挫折します。8割を自動で流して、2割にだけ頭を使う。この配分が現実的です。
ステップ2:決めたルールを会計ソフトに登録する

ステップ1で決めたことを、ソフトに覚えさせます。ここで初めてソフトを触ります。
自動仕訳ルールは「よく使う順に5〜10個」から
主要な会計ソフトには、「この取引先名が含まれていたら、この勘定科目にする」というルールを登録する機能があります。名称はソフトによって違いますが、機能としてはどれも持っています。
ここでの失敗しやすいポイントは、最初から全部を登録しようとすることです。50個登録しようとすると、間違いなく途中で力尽きます。
私のおすすめは、登場回数の多いものから5〜10個だけ登録すること。これだけで、実感として明細の6〜7割が自動で分類されるようになります。残りは翌月以降、出てきたタイミングで足していけばいい。
「撮影=処理済み」のルールにする
レシートについては、運用ルールを1つ決めるだけで劇的に変わります。
受け取ったその場でスマホで撮る。撮ったら紙は処理済みの箱に入れる。
これだけです。「あとでまとめて撮る」をやめる。財布にレシートを溜めない。この習慣がつくと、月末に「レシートの山と格闘する時間」がまるごと消えます。
私はこれを始めてから、月末の作業が本当に軽くなりました。溜めないことが最大の効率化というのは、身も蓋もないですが真実です。
領収書のデータ化まわりの具体的な手順は、領収書をAI-OCRで仕訳自動化する方法に詳しく書いているので、そちらもどうぞ。
保存要件は必ず確認する(ここは重要です)
1つ、というより2つ、大事な注意点があります。
①メールやWebで受け取った請求書・領収書は、電子データのまま保存する必要があります
2024年1月以降、電子帳簿保存法により、電子取引のデータは電子のまま要件を満たして保存することが義務化されています。つまり「PDFで届いた請求書を印刷してファイルに綴じる」という保存方法は、もう認められません。個人事業主も対象です。
意外と見落とされがちなところなので、もし今も「届いたPDFは印刷して保管」という運用をしている方は、早めに見直してください。
②紙の原本をいつ処分してよいかは、状況によって変わります
スキャナ保存の要件を満たしているか、そもそもそれが「電子取引」なのか「紙で受け取った書類をスキャンしたもの」なのかによって、扱いが変わります。一律に「いつ捨てていい」とは言えません。
ここは制度が変更されることもある領域です。要件を確認しないまま紙を捨てるのは避けてください。判断に迷う場合は、税理士など専門家に確認するのが安全です。
ここで説明した「自動仕訳ルールの登録」は、主要な会計ソフトならどれも持っている機能です。これから選ぶ方向けに、無料で試せるものを挙げておきます。
※アフィリエイトリンクを含みます。料金・プラン内容は改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
ステップ3:判断が必要なところだけAIに相談する

ここが、この記事のタイトルにある「AIに任せる」の中身です。
ただし先に大事なことを言っておきます。AIに任せるのは「判断の材料集め」であって、「判断そのもの」ではありません。 ここを混同すると危険です。
AIが役に立つ場面
私が実際にAIを使っているのは、次のような場面です。
①科目の考え方を整理したいとき
「事業で使うオンラインサービスの月額料金は、一般的にどの勘定科目で処理されることが多いか。考えられる選択肢と、それぞれの考え方を教えてほしい」
こう聞くと、選択肢と根拠を整理して出してくれます。答えを1つに決めてもらうのではなく、選択肢を並べてもらうのがコツです。最終的にどれを選ぶかは自分で決めます。
②按分の考え方を言語化したいとき
自宅兼事務所の家賃や光熱費を、事業とプライベートでどう分けるか。ここは実態に基づいて自分で決める必要がありますが、「どういう基準で分けるのが一般的か」を整理してもらうと、自分の根拠を作りやすくなります。
税務調査などで説明を求められたときに大事なのは、合理的な根拠を自分で説明できることです。AIはその根拠を言語化する手伝いをしてくれます。
③毎月のチェック項目を作らせる
これは地味に効きます。「個人事業主が毎月の経理でチェックすべき項目をリスト化して」と頼んで、自分用のチェックリストを作る。それを毎月使い回す。リストがあると、判断の抜け漏れが減ります。
AIに任せてはいけないこと
逆に、これは絶対に任せてはいけない、というものもあります。
- 最終的な申告内容の正しさ:申告の責任は本人にあります。AIの出力をそのまま提出するのは危険です
- 経費になるかどうかの最終判断:事業関連性は実態で決まるもので、一般論では決められません
- 制度の要件の確認:AIは古い情報や不正確な情報を出すことがあります。制度の要件は必ず公式情報か専門家で確認してください
私の使い方を一言でまとめると、「AIには考える材料を出してもらい、決めるのは自分」です。この線引きさえ守れば、AIは経理においてかなり強力な相棒になります。
ステップ4:週1回15分の「確認だけ」の時間を作る

工程が決まってルールが登録できたら、あとは回すだけです。ここで運用の形を決めます。
月末にまとめない
これが最大のコツです。月末に全部やろうとするから、2時間かかって憂うつになる。
週に1回、15分だけ確認する時間を決める。私は金曜の夕方にしています。カレンダーに繰り返し予定として入れてしまうのがおすすめです。
15分でやることは、たったこれだけ。
- 自動で入ってきた仕訳を上から眺める
- ルールどおりに分類されているか、ざっと確認して承認する
- ルールに当てはまらなかったものだけ、個別に処理する
- 新しく繰り返しそうな取引があれば、ルールを1つ追加する
8割は「承認するだけ」なので、本当に流れ作業です。 時間がかかるのは3の例外だけ。それも週単位なら数件しかありません。
溜めないと精度も上がる
こまめにやることには、もう1つ効果があります。記憶が新しいうちに処理できることです。
3ヶ月前のカフェ代が誰との打ち合わせだったか、思い出せますか。私は無理でした。でも1週間前なら覚えています。この差が、処理速度にも正確さにも効いてきます。
実際にどれくらい減ったか
私の場合、この形にしてから、月あたりの経理時間は2時間強から、週15分×4回=1時間程度になりました。しかも体感の負担は、時間の減り方以上に軽くなっています。
理由は明確で、「決まったことを確認するだけ」の作業には、悩む時間が含まれていないからです。経理がしんどい本当の理由は、作業量ではなく判断の連続だった——というのが、私がたどり着いた結論です。
なお、確定申告の時期に何をするかは、確定申告をAIで効率化する実践5ステップにまとめています。毎月の仕組みができていれば、申告時期は本当に「確認して出すだけ」になります。
実物公開:私が使っている「工程表」の中身

抽象的な話が続いたので、私が実際に使っているものをお見せします。特別なツールは使っていません。メモアプリに書いた、ただの表です。
構成は4列だけ
| 取引の種類 | 勘定科目 | 判断メモ | 頻度 |
|---|---|---|---|
| クラウドストレージ月額 | 通信費 | 事業専用アカウント。全額計上 | 毎月 |
| 自宅の電気代 | 水道光熱費 | 事業按分。作業スペースの床面積比で計算 | 毎月 |
| 自宅の通信回線 | 通信費 | 事業按分。使用時間ベースで算出 | 毎月 |
| 打ち合わせのカフェ代 | 会議費 | 相手先を必ずメモ欄に記入 | 不定期 |
| 技術書・専門書 | 新聞図書費 | 事業に関係するもののみ。小説等は対象外 | 不定期 |
| 交通費(電車) | 旅費交通費 | 行き先と目的をメモ | 不定期 |
| AIツールの月額 | 通信費 | 事業利用のみ。個人利用分は計上しない | 毎月 |
これだけです。行数は全部で20行もありません。
大事なのは「判断メモ」の列です。ここになぜその科目にしたのかを1行で書いておく。これがあると、翌月の自分が迷いません。そして万が一、後から説明を求められたときに、自分の判断基準を言葉で説明できます。
なお、上の表の科目はあくまで「よく使われる一例」です。取引の実態によっては別の科目が適切になることもあります。特に気をつけたいのが次の2つ。
- カフェ代は「会議費」か「交際費」か:取引先との打ち合わせなら会議費が一般的ですが、接待の色が強い飲食は交際費になりえます。実態で判断してください
- 書籍は金額と性質で変わる:一般的な専門書は新聞図書費ですが、高額なものは資産計上が必要になる場合や、資格取得用の教材が研修費として扱われる場合もあります
そして何より重要なのが継続性です。同じ内容の取引は、毎年同じ科目で処理する。これを守らないと、後から見たときに整合性が取れず、説明もしにくくなります。「どの科目でもいい」わけではなく、実態に即した科目を選んで、それを続ける——これが原則です。
按分の割合は「決めて、書いて、固定する」
いちばん迷いやすい家事按分は、一度決めたら書いて固定するのが鉄則です。毎月「何%だっけ」と考えるのが、地味に時間を食います。
按分の考え方自体は、床面積、使用時間、使用日数など複数あります。どれを使うかは事業の実態によるので、自分の状況に合った合理的な基準を選んで、その根拠をメモに残す。これだけで毎月の迷いが消えます。
なお、按分の妥当性は個々の事情で変わります。判断に自信がない場合は、税理士など専門家に一度確認しておくと安心です。
見直しは年1回でいい
この表は作りっぱなしでよくて、見直すのは年に1回、確定申告が終わったタイミングくらいで十分です。新しく増えた取引は、そのつど1行足していくだけ。
私は最初、この表を月1で見直そうとして続きませんでした。メンテナンスの手間が大きい仕組みは、結局続きません。
業種別・工程の作り方のヒント

工程の作り方は、業種によって少し変わります。代表的なパターンを挙げておきます。
在宅中心(ライター・デザイナー・エンジニアなど)
取引の種類が少なく、毎月ほぼ同じというのが特徴です。仕組み化の効果がいちばん出やすいタイプで、ルールを5個も作れば大半が自動で流れます。
注意点は家事按分。自宅で仕事をしているぶん、家賃・光熱費・通信費の按分が経理の中心になります。ここの基準を最初に固めておけば、あとはほぼ確認だけで終わります。
店舗・現場がある業種
現金取引とレシートの量が多いのが特徴です。ここでの最優先は、「撮影=処理済み」のルールを徹底すること。溜めると本当に地獄を見ます。
もう1つ、仕入と経費の区別を最初にはっきりさせておくこと。ここが曖昧だと、毎月同じところで手が止まります。
コンサル・講師業など
交通費と会議費の判断が多いのが特徴です。特に「誰と会ったか」の記録が重要になります。
私のおすすめは、レシートを撮ったその場でメモ欄に相手先を書いてしまうこと。あとから思い出そうとしても、まず思い出せません。3ヶ月前のカフェ代が誰との打ち合わせだったか——これを思い出す作業ほど不毛なものはないです。
共通して言えること
どの業種でも共通するのは、「自分の取引の8割は繰り返しである」という事実です。業種が違っても、繰り返しの中身が違うだけ。だから工程化のアプローチはまったく同じです。
つまずきやすいポイントと対処法

実際にやってみると、いくつか引っかかるところがあります。
つまずき①:最初から完璧にやろうとする
いちばん多い失敗です。全取引を分類して、全部にルールを作って——とやると、確実に途中で止まります。
対処法:よく出てくる5個だけから始める。 効果を実感してから増やせばいいです。
つまずき②:ルールを増やしすぎて逆に分からなくなる
ルールが50個を超えたあたりから、「なぜこの仕訳になったのか」が追いにくくなります。
対処法:似た取引はまとめる。 細かく分類しすぎない。勘定科目は、税務上問題のない範囲で、自分が管理しやすい粒度にするのが実務的です。
つまずき③:例外まで自動化しようとする
年1回しか発生しない取引にルールを作っても、来年には忘れています。
対処法:例外は例外のまま扱う。 そのかわり、処理したときにメモを残しておくと、翌年の自分が助かります。私は取引にメモ欄をつけて「昨年はこう処理した」と書き残すようにしています。
つまずき④:AIの答えをそのまま使ってしまう
これは危険です。AIは自信満々に間違えることがあります。
対処法:AIの出力は「たたき台」として扱う。 特に制度や要件に関わる部分は、必ず公式情報で裏を取ってください。判断に迷う場合は税理士など専門家に相談するのが確実です。
よくある質問(FAQ)
- 会計ソフトは何を使えばいいですか?
-
すでに使っているものがあるなら、それで十分です。この記事の内容は特定のソフトに依存しません。これから選ぶ方は、freee vs マネーフォワードの比較記事を参考にしてください。
- 簿記の知識がなくてもできますか?
-
できます。ただし「この支出は事業に関係あるか」という判断だけは、自分でする必要があります。ここは簿記の知識というより、事業の実態を知っているかどうかの問題です。
- AIに経理データを入力しても大丈夫ですか?
-
取引先名や金額など、具体的な情報は入れずに相談するのが安全です。「あるオンラインサービスの月額料金」のように抽象化すれば、判断の材料は十分得られます。機密情報の取り扱いは慎重に。
- 工程を決めるのに、どれくらい時間がかかりますか?
-
直近3ヶ月の明細を分類してルールを書き出す作業で、30分〜1時間ほどです。1回やれば、その後ずっと効きます。
- 途中で挫折しそうです。
-
週1回15分をカレンダーに固定してしまうのがいちばん効きます。やる気ではなく仕組みで回すのがコツです。それでも続かない場合は、ルールの数が多すぎる可能性が高いので、一度5個まで減らしてみてください。
- 開業したばかりで、取引がまだ少ないのですが、今から仕組み化する意味はありますか?
-
むしろ今がいちばんやりやすい時期です。取引の種類が少ないうちにルールを決めておけば、事業が大きくなっても同じ流れで回せます。取引が増えてから整理するほうが、はるかに大変です。
- スマホだけで完結しますか?
-
レシートの撮影と、週1回の確認作業まではスマホで十分できます。ただし最初に工程を決める作業だけは、明細を一覧で眺めたいのでパソコンのほうがやりやすいです。ここだけ腰を据えてやれば、あとはスマホで回せます。
- 税理士に頼むのとどちらがいいですか?
-
事業の規模と複雑さによります。取引が多い、法人化を考えている、大きな金額が動くといった場合は、専門家に相談したほうが結果的に安全で早いです。この記事の仕組み化は、税理士に頼む場合でも「渡すデータが整う」という点で無駄になりません。
まとめ:ソフトを変える前に、工程を決める

長くなったので、要点をまとめます。
- 会計ソフトが自動化するのは「運ぶところ」まで。時間を食っているのは判断のほう
- 経理がしんどい本当の原因は作業量ではなく、毎回ゼロから同じ判断をしていること
- ステップ1:直近3ヶ月を「毎月同じ取引(8割)」と「例外(2割)」に分け、8割に決定を書き込む
- ステップ2:よく使うルールを5〜10個だけソフトに登録。レシートは「撮影=処理済み」
- ステップ3:AIには判断の材料を出してもらう。決めるのは自分
- ステップ4:月末にまとめず、週1回15分の確認にする
- 完璧を目指さない。8割を自動で流して、2割にだけ頭を使う
私は何年も、経理が嫌いなのだと思っていました。でも実際は、決めていないことを毎月考え直すのが嫌だっただけでした。工程を決めてしまえば、経理は「確認するだけの作業」になります。
もしあなたが今、会計ソフトを入れているのに毎月しんどいなら。それはあなたが経理に向いていないのではなく、まだ工程が決まっていないだけかもしれません。まずは直近3ヶ月の明細を眺めて、よく出てくる5つに答えを書くところから始めてみてください。
経理を「毎月ラクな工程」に変えたい方へ
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