「スマホに物理キーボードが付いていたら最高なのに」——そう思ったことがある人、いるんじゃないでしょうか。
BlackBerryが消えてから、物理キーボード付きスマホはほぼ絶滅状態。でも2026年3月、Unihertzが新モデル「Titan2 Elite」をKickstarterで発表して、開始わずか11分で目標額を達成。クラウドファンディングは目標を大きく上回る支援を集めて成功し、現在は公式サイトで予約購入(プレオーダー)を受付中です(2026年6月時点)。物理キーボードへの需要がまだまだ根強いことを証明した形です。
この記事では、Titan2 Eliteの全貌——スペック、特徴、前モデルとの違い、予約購入の方法まで、まとめて紹介していきます。
Unihertz Titan2 Eliteとは?

Titan2 Eliteは、中国のスマートフォンメーカー「Unihertz(ユニハーツ)」が開発した、物理QWERTYキーボード搭載の5Gスマートフォンです。
Unihertzは、超小型スマホ「Jelly」シリーズや、タフネススマホ「Tank」シリーズなど、ニッチな需要を狙った端末で知られるメーカー。前モデルのTitan 2では7,000人以上のバッカーから200万ドル超を集めた実績があります。
今回のTitan2 Eliteは、2026年3月24日にKickstarterでキャンペーンを開始。MWC 2026で「Best of MWC 2026」を受賞しており、発売前から注目度の高さが話題になっていました。
スペックを一覧でチェック

Titan2 Eliteには「スタンダード」と「Pro」の2モデルが用意されています。
| 項目 | Titan2 Elite | Titan2 Elite Pro |
|---|---|---|
| ディスプレイ | 4.03インチ AMOLED / 1200×1080 / 120Hz | 同左 |
| プロセッサ | MediaTek Dimensity 7400(4nm) | MediaTek Dimensity 8400 |
| RAM | 12GB LPDDR5 | 12GB LPDDR5 |
| ストレージ | 256GB | 512GB |
| バッテリー | 4,050mAh / 33W有線充電 | 同左 |
| 背面カメラ | デュアル50MP(OISなし) | 50MP OIS + 50MP望遠 |
| 前面カメラ | 32MP | 32MP |
| OS | Android 16 | Android 16 |
| キーボード | 物理QWERTY / タッチトラックパッド機能 | 同左 |
| 通信 | 5G / デュアルnanoSIM + eSIM / NFC / Bluetooth 5.4 | 同左 |
| その他 | IRブラスター / MicroSD(最大2TB)/ デュアルバンドGPS | 同左 |
| サイズ | 117.8 × 75 × 10.4mm | 同左 |
| 重量 | 163g | 163g |
| アップデート | 5年間のセキュリティ&ソフトウェアアップデート | 同左 |
| カラー | ブラック / オレンジ | ブラック / オレンジ |
スタンダードとProの主な違いは、プロセッサ(Dimensity 7400 vs 8400)、ストレージ(256GB vs 512GB)、カメラ(OIS有無と望遠レンズ)の3点。普段使いならスタンダードで十分、カメラや処理性能にこだわるならProという選び分けです。
Titan2 Eliteの注目ポイント5つ

1. 物理QWERTYキーボード+トラックパッド
最大の特徴はもちろん物理QWERTYキーボード。バックライト付きで暗所でも打ちやすく、キーは大きめで指がしっかりフィットする設計になっています。
さらに、キーボード全体がタッチセンサー内蔵のトラックパッドとしても機能します。キーボード上をスワイプしてスクロール、カーソル移動、ページ送りが可能。かつてのBlackBerryの光学トラックパッドを彷彿とさせる操作感です。
各キーにはショートカット機能も割り当てられるので、「Sキーを長押しでSlackを起動」のようなカスタマイズも可能です。
2. BlackBerryの正統進化を感じるデザイン
デザインはBlackBerry Bold / Curveシリーズを思わせるコンパクトなフォルム。前モデルのTitan 2は、BlackBerry Passportのような正方形に近い形状でかなりゴツかったのですが、Eliteは大幅にスリム化。117.8 × 75mmのサイズは片手で持ちやすく、重量もわずか163gです。
パンチホール型のフロントカメラを採用することで、上部のベゼルもすっきり。見た目の「モダンさ」と「BlackBerryらしさ」を両立しています。
3. 5G・eSIM・NFC——通信機能は最新仕様
ニッチな端末だからといって通信機能が古いわけではありません。5G対応はもちろん、デュアルnanoSIM+eSIMのトリプルSIM構成、NFC(おサイフケータイ系の海外版)、Bluetooth 5.4、デュアルバンドGPSまで搭載。IRブラスター(赤外線リモコン)まで付いているのは嬉しいポイント。
4. Android 16+5年間のアップデート保証
OSはAndroid 16を搭載。Google Playストアから普通にアプリをインストールできるので、「物理キーボードは欲しいけどアプリの互換性が心配」という不安は不要です。
しかも5年間のセキュリティ&ソフトウェアアップデートを約束。ニッチメーカーとしてはかなり手厚いサポートです。
5. 4.03インチ AMOLED 120Hzディスプレイ
キーボード付き端末で4インチ超のAMOLEDディスプレイは贅沢。120Hzのリフレッシュレートでスクロールも滑らかです。解像度は1200×1080で、縦横比がほぼ正方形に近いのが独特ですが、物理キーボード+画面の配置を考えると合理的な設計。
前モデル「Titan 2」からどう進化した?

| 項目 | Titan 2(前モデル) | Titan2 Elite |
|---|---|---|
| デザイン | 正方形に近い大型ボディ | BlackBerry Bold風コンパクト |
| 画面 | 4.5インチ LCD | 4.03インチ AMOLED 120Hz |
| バッテリー | 5,050mAh | 4,050mAh |
| 重量 | かなり重い | 163g |
| プロセッサ | 旧世代 | Dimensity 7400(4nm) |
| OS | Android 15 | Android 16 |
| フロントカメラ | 太いベゼル内蔵 | パンチホール型 |
| 背面ディスプレイ | あり(通知用サブ画面) | なし |
一言でまとめると、「大きく重かったTitan 2を、BlackBerryサイズまで小型化した」のがElite。バッテリー容量と背面サブディスプレイは削られましたが、そのぶん携帯性が大幅に向上しています。日常的にポケットに入れて使えるサイズ感になったのは大きな進化です。
物理キーボードスマホ、実際どう使う?

「物理キーボード付きスマホって、実際どんな場面で活きるの?」と疑問に思う方も多いはず。具体的なユースケースを挙げてみます。
メール・チャットが多い人
物理キーボードの最大のメリットは「触覚フィードバック」。画面を見なくてもキーの位置がわかるので、移動中やちょっとしたスキマ時間でもサクサク返信できます。SlackやTeamsでのビジネスチャット、Gmailでのメール返信が快適。
ライティング・メモ用途
ブログの下書きやアイデアメモを外出先でサッと打ちたい人にもぴったり。フリック入力やフルスクリーンキーボードだと画面が半分隠れますが、物理キーボードなら画面全体を見ながら入力できるのがストレスフリーです。
セキュリティ意識の高い職場
BlackBerryが企業に支持されていた理由の一つが、物理キーボードの確実な入力。入力内容が画面上のキーボードに表示されないため、肩越しにパスワードを盗み見されるリスクが低く、セキュリティ面での優位性があります。
競合との比較:Clicks Communicatorとどっちがいい?

2026年現在、物理キーボード付きスマホの選択肢は極めて限られていますが、もう一つの注目製品がClicks Communicator。比較してみましょう。
| 項目 | Titan2 Elite | Clicks Communicator |
|---|---|---|
| タイプ | キーボード一体型スマホ | キーボード一体型スマホ(iPhone用アクセサリから発展) |
| OS | Android 16 | 独自(Androidベース) |
| 価格 | $389〜 | より高価格帯 |
| RAM / ストレージ | 12GB / 256GB〜 | 非公開 |
| 読者投票(PhoneArena) | 40.74%(1位) | 19.87% |
PhoneArenaの読者投票ではTitan2 Eliteが圧勝。コスパとスペックの充実度ではTitan2 Eliteに軍配が上がります。一方、Clicksはデザインの洗練さや長期的なソフトウェアサポートに期待する声も。
予約購入(プレオーダー)の方法と価格

Titan2 EliteのKickstarterキャンペーンは成功裏に終了し、現在はUnihertz公式サイトで予約購入(プレオーダー)を受付中です。価格は以下のとおり(2026年6月時点・米ドル)。
| 項目 | Titan2 Elite(標準) | Titan2 Elite Pro |
|---|---|---|
| 予約価格(公式) | $489.99〜 | $579.99 |
| Kickstarter支援価格 | $389(受付終了) | $479(受付終了) |
| 出荷時期の目安 | 支援者2026年6月/一般予約2026年8月 | 2026年12月 |
Kickstarterの早期割引($349〜)は受付終了。現在の予約価格は標準モデルが$489.99〜、上位のTitan2 Elite Proが$579.99です。Proはスペックを強化した上位版で、出荷は標準モデルより後(2026年12月予定)。とにかく早く使いたいなら標準モデル、スペック最優先ならProという選び分けになります。
出荷予定時期
- Kickstarter支援者:2026年6月から順次
- Titan2 Elite(標準・一般予約):2026年8月予定
- Titan2 Elite Pro:2026年12月予定
現在の予約方法はシンプル。Unihertz公式サイトの製品ページにアクセスし、モデル(標準/Pro)とカラーを選んで配送先を入力すれば予約完了です。日本の住所も配送先に指定できます(国際配送料・関税が別途かかる場合あり)。出荷時期はモデルと予約順で前後するため、注文画面の表示を必ず確認してください。
気になる点・注意点

魅力的な端末ですが、購入前に知っておきたい注意点もあります。
画面サイズは4.03インチ
2026年のスマホとしては画面はかなり小さめ。動画視聴やSNSのフィード閲覧がメインの人には向きません。テキスト入力やビジネスツールの利用が中心の人向けです。
日本語キーボードではない
物理キーボードはQWERTY配列(英語)。日本語入力はAndroid側のソフトウェアキーボード(Gboard等)と組み合わせてローマ字入力する形になります。物理キーでの直接的なかな入力は不可。
予約購入時の注意点
Kickstarterは成功して終了済みで、現在は通常の予約購入(プレオーダー)です。とはいえ出荷は順次のため、注文しても手元に届くまで数週間〜数ヶ月かかる点は理解しておきましょう。Unihertzは過去に複数のクラウドファンディングを成功させ、前モデルTitan 2も予定どおり出荷した実績があるため、メーカーとしての信頼性は高い方。出荷時期は変更される場合があるので、注文前に公式の最新案内を確認してください。
日本の技適マーク
Unihertzの過去モデル(Titan、Titan Pocket、Titan 2)は日本の技適を取得しています。Titan2 Eliteでも取得される可能性は高いですが、技適マークがないと日本国内で電波を発する利用は電波法上グレーになります。予約前・受け取り時に、技適取得の有無を公式アナウンスで必ず確認しておくのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- 日本から購入(予約)できますか?
-
はい、Unihertz公式サイトから日本への予約購入が可能です。配送先に日本の住所を指定すればOK。国際配送料や関税が別途かかる場合があるので、注文画面で確認してください。Kickstarterの支援受付は終了し、現在は通常の予約購入になっています。
- 標準モデルとTitan2 Elite Proはどっちを選ぶべき?
-
早く使いたい・価格を抑えたいなら標準モデル($489.99〜・2026年8月出荷予定)、メモリやストレージなどスペックを最優先するならPro($579.99・2026年12月出荷予定)が向きます。物理キーボードや5G・FeliCa非対応といった基本仕様は共通なので、迷ったら出荷が早く価格も安い標準モデルで十分というのが結論です。
- おサイフケータイ(FeliCa)に対応していますか?
-
FeliCaには非対応です。NFC(Type A/B)は搭載されていますが、Suicaやid、QUICPayなどの日本のおサイフケータイ機能は使えません。QRコード決済(PayPay等)は通常どおり利用可能です。
- スタンダードとProのどちらを選ぶべきですか?
-
テキスト入力やビジネスツール中心の使い方ならスタンダードで十分です。カメラの画質(OIS付き+望遠)やゲームなどの処理性能を求める場合はProがおすすめ。価格差は約$90です。
- MicroSDカードは使えますか?
-
はい、最大2TBのMicroSDカードに対応しています。ただしハイブリッドスロット(SIM2とMicroSDが排他)なので、デュアルnanoSIM使用時はMicroSDが使えません。eSIMと組み合わせれば2回線+MicroSDの運用が可能です。
- ワイヤレス充電には対応していますか?
-
ワイヤレス充電には非対応です。充電は33Wの有線充電(USB-C)のみ。バッテリー容量は4,050mAhで、コンパクトなボディサイズを考えると1日は十分持つ設計です。
一緒に揃えたい充電・電源系アクセサリ|2商品ピックアップ
Titan 2 Elite を外出先で使う前提で、コンパクトな充電器・モバイルバッテリーを2商品紹介します。USB PD対応で本機の急速充電にも対応します。
⑦ CIO NovaPort TRIO2 67W【2C1A】GaN充電器
⑪ CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W(薄さ16mm / 10000mAh / 3ポート)
まとめ:物理キーボードスマホが欲しいなら、今が予約のチャンス

Titan2 Eliteは、「BlackBerryが好きだった人」「物理キーボードで快適にテキスト入力したい人」にとって、2026年現在ほぼ唯一の選択肢であり、最高の選択肢です。
前モデルのゴツさを解消した163gのコンパクトボディ、5G対応、Android 16、120Hz AMOLEDディスプレイと、ニッチ端末とは思えない充実スペック。現在は公式サイトで予約受付中で、人気色や早い出荷枠は埋まりやすいため、気になる方は早めにチェックしておくのがおすすめです。
クラウドファンディング開始11分で目標達成という数字が、この端末への期待の大きさを物語っています。物理キーボードスマホの灯は、まだまだ消えていません。
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