この記事はもともとWWDC開催2週間前(5/25)に公開した予想記事でしたが、Apple公式の発表内容にもとづいて全面的に書き直しました。機能の詳細は確定版もあわせてどうぞ。

- いつ来る? → 正式版は2026年秋。無償アップデートです
- いまどこ? → パブリックベータが公開中。最新はbeta 5(2026年8月10日配信)
- RCは出た? → まだ出ていません(8月17日にApple Developerのリリース一覧で確認)
- 自分のiPhoneは対象? → iPhone 16以降とiPhone 15 Pro / 15 Pro Maxのみ。iPhone 15の無印以下は対象外です
検索でここに来た方が知りたいことは、たいてい上の4つに集約されます。ここから先は、その根拠と、対象外だった機種を使っている場合にどう考えればいいかを順に説明します。
なお本記事は、2026年5月25日にWWDC開催2週間前の予想として公開したものです。当時の予想は消さずに残し、実際の発表とどこがズレていたのかを明記する形に作り替えました。とくに対応機種は予想が大きく外れていたので、そこは正直に書いています。
iOS 27はいつ来る?|配信スケジュールの現在地

Appleが公式に示している時期と、実際にこれまで配信された内容を並べます。ベータのビルド番号と配信日は、Apple Developerの「Releases」ページを2026年8月17日に確認した値です。
| 段階 | 時期 | 状況 |
|---|---|---|
| WWDC 2026 基調講演で発表 | 2026年6月8日(日本時間6月9日 02:00) | 実施済み |
| 開発者向けベータ 1 | 2026年6月8日(同日) | 配信済み(ビルド 24A5355q) |
| パブリックベータ | 発表の翌月 | 配信済み。誰でも試せる状態 |
| 最新のベータ | 2026年8月10日 | iOS 27.0 beta 5(ビルド 24A5408d) |
| RC(製品候補版) | 未定 | まだ出ていません |
| 正式版 | 2026年秋(Apple公式) | 無償アップデートとして提供予定 |
5月時点でこの記事は、正式版の時期を「2026年9月中旬・新型iPhoneの発売と同時」と書いていました。これは過去のパターンから引いた推測で、Appleが公式に言っている時期ではありません。
Apple公式の表現は「この秋」です。本記事では公式の表現に合わせ、日付を断定する書き方をやめました。9月と書かれている情報を見かけても、現時点ではすべて推測だと考えてください。
RCが出ると「正式版が近い」の合図になる
RCはRelease Candidate、日本語で言えば製品候補版です。「これで問題がなければ、そのまま正式版として出します」という最終段階のビルドを指します。料理でたとえるなら、味見を終えて盛り付けまで済んだ状態で、ここから中身が大きく変わることはほとんどありません。
そのためRCの配信は正式版直前のサインとして使えます。逆に言うと、8月17日時点でRCが出ていない以上、「明日にも正式版が来る」という状況ではない、と判断できます。現在はbeta 5の段階です。
ちなみに8月10日には、iOS 27だけでなくiPadOS 27・macOS 27・watchOS 27・tvOS 27・visionOS 27 も揃ってbeta 5が配信されています。OSファミリー全体が同じペースで進んでいる形です。
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iOS 27の対応機種【公式確定】|iPhone 15の無印は対象外

ここが本記事でいちばん訂正が大きかった部分です。Appleが公式に示した対応機種は次のとおりで、5月時点の予想よりはるかに厳しい線引きでした。
iPhone
- iPhone 16 以降のモデル
- iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max
つまり、iPhone 15の無印・15 Plus、そしてiPhone 14以前はすべて対象外です。
iPhone以外のデバイス
- iPad:iPad mini(A17 Pro)、M1以降のiPad
- Mac:MacBook Neo(A18 Pro)、M1以降のMac
- Apple Vision Pro
- Apple Watch:Series 9以降、Ultra 2以降、SE 3
5月の予想はどこを外したか
当時この記事は「iPhone 14シリーズ以降は存続濃厚、iPhone 13も iOS 27 自体には対応する見通し」と書いていました。実際とのズレを表にします。
| 機種 | 5月時点の予想 | 実際(公式) |
|---|---|---|
| iPhone 16 以降 | 対応 | 対応 |
| iPhone 15 Pro / Pro Max | 対応 | 対応 |
| iPhone 15 / 15 Plus | 対応 | 対象外 |
| iPhone 14 / 14 Pro系 | 対応(○) | 対象外 |
| iPhone 13 全モデル | 対応(○) | 対象外 |
| iPhone 12 / 12 mini | 切り捨ての可能性(△) | 対象外 |
| iPhone SE 第2世代 | 切り捨て濃厚 | 対象外 |
外した原因ははっきりしています。「OSの対応機種」と「AI機能の動作要件」を別々のものとして考えていたことです。5月時点では「iOS 27自体は広く対応し、Apple Intelligenceの機能だけが上位機種限定になる」と読んでいました。しかし実際には、新しいSiriがOSの中核に据えられたことで、OSの対応機種そのものがAIの要件に引き上げられた形になっています。
まず、いま使っているiPhoneが使えなくなるわけではありません。現在のOSはそのまま動きますし、セキュリティ更新もしばらくは提供されます。「秋になったら困る」という話ではない点は最初に押さえてください。
そのうえで、判断材料になるのは新しいSiriを使いたいかどうかだと思います。使いたいなら買い替えの検討時期が秋にひとつ来る、というだけの話です。そこに興味がないなら、急ぐ理由は特にありません。なお対応機種が発表されたからといって、Appleは古い機種のサポートを即座に打ち切るわけではありません。
新機能ランキング10項目の答え合わせ

5月時点で確度別に並べた10項目が、実際にどうだったかを整理します。判定はApple公式の発表文に書かれているかどうかだけを基準にしました。他社メディアの記事は根拠に使っていません。
| 予想した機能 | 確度 | 結果 |
|---|---|---|
| 1. 次世代のApple Intelligence/Siriの刷新 | ◎ | 的中。この年の主役だった |
| 2. メッセージアプリのAI要約・自動返信 | ◎ | 公式リリースでは確認できず |
| 3. ロック画面のさらなる刷新 | ◎ | 公式リリースでは確認できず |
| 4. オンデバイスLLMの開発者向けAPI公開 | ○ | 公式リリースでは確認できず |
| 5. 設定アプリの全面リデザイン | ○ | 公式リリースでは確認できず |
| 6. iPadとiPhoneの連携強化 | ○ | 公式リリースでは確認できず |
| 7. CarPlay 2.0の本格展開 | ○ | 公式リリースでは確認できず |
| 8. ホーム画面のフォルダ機能拡張 | △ | 公式リリースでは確認できず |
| 9. iMessageの他社プラットフォーム連携 | △ | 公式リリースでは確認できず |
| 10. ヘルス系AIアシスタント | △ | ヘルスケア機能の強化には言及あり。個別機能としては確認できず |
「公式リリースでは確認できず」は、発表されなかったという意味ではありません。Appleのプレスリリースは目玉機能を中心に書かれるため、細かな変更はベータの実機やリリースノート側にしか出てこないことがあります。ここで断定してしまうと、それこそ不正確な情報になるので、確認できたものと確認できなかったものを分けて書いています。
もうひとつ訂正します。5月版では「Google Gemini統合もアナウンス可能性あり」と書いていましたが、この件はApple公式の発表文には一切記載がありません。当たりとも外れとも判定できないため、公式未確認として扱います。
そして、まとめで「10項目のうち6〜7項目は当たりそう」と書いていた見立ては、実際には当たった項目のほうが少ない結果になりました。確度◎を3つ並べたうち、公式に確認できたのは1つだけです。
実際に発表された中身|新しいSiriと、地味に効く高速化

先に用語の訂正をひとつ。この記事は5月版で「Apple Intelligence 2.0」という呼び方を使っていましたが、この名称はAppleの公式発表には出てきません。公式の表現は「次世代のApple Intelligence」です。以降は公式の呼び方に合わせます。
新しいSiri(Siri AI)でできるようになること
- 画面に表示されている内容そのものを理解して受け答えができる
- メッセージ・メール・写真をまたいで検索できる
- ウェブを参照した回答ができる
- アプリをまたいだ操作を実行できる
5月時点で「画面コンテキストを認識してアプリ操作を実行できる」と予想していた部分は、方向としては合っていました。
体感に効くのは、むしろ高速化のほう
公式が具体的な数字を出していたのが速度面です。アプリの起動が最大30%高速、写真の読み込みが最大70%高速、AirDropの転送が最大80%高速。新機能は使う人と使わない人が分かれますが、この3つは誰が使っても毎日効いてくる種類の改善です。
このほか、保護者向けの子どもの安全機能の強化、iCloud共有アルバムの強化、ヘルスケア機能の強化なども公式に挙げられていました。
Appleは別のリリースで、EU(欧州連合)ではiOS 27・iPadOS 27・watchOS 27において新しいSiriが利用できないと発表しています。理由はデジタル市場法(DMA)への対応で、提供時期は未定です。なおmacOS 27とvisionOS 27では利用できます。
日本国内で使う分には影響しませんが、EU圏に長期滞在する予定がある方は覚えておくとよさそうです。
秋の正式版までにやっておく3つの準備

正式版まではまだ時間があります。いまのうちにやっておくと後がラクな準備を3つ挙げます。
準備1:自分の端末が対応表に入っているか確認する
いちばん最初にやるべきはこれです。対象外だった場合、この先の新機能の話は自分には関係がなくなるので、情報を追う労力そのものを節約できます。「設定」から「情報」を開けば、機種名はすぐ確認できます。
準備2:バックアップを取る習慣を先に作っておく
大型アップデートの直前はバックアップが集中して時間がかかりがちです。普段からiCloudかパソコンへのバックアップを回しておくと、正式版が来た日にすぐ更新できます。これはベータを入れる/入れないに関係なく効きます。
準備3:ベータを試すなら、メイン機以外で
パブリックベータはすでに公開されているので、今からでも新しいSiriを触れます。ただし普段使いの1台に入れるのはおすすめしません。ベータは不具合と同居する前提のもので、仕事の連絡が入る端末に入れると業務ごと止まります。予備機があるならそちらへ、無いなら秋の正式版まで待つのが無難です。
現在の最新はbeta 5(2026年8月10日配信)です。RCがまだ出ていない段階なので、安定性を最優先するなら待つ判断で問題ありません。
まとめ:正式版は秋・対象は思ったより狭い
- iOS 27の正式版は2026年秋(Apple公式)。無償アップデート
- 現在はパブリックベータ段階。最新はbeta 5(8月10日配信)で、RCはまだ出ていない
- 対応機種はiPhone 16以降とiPhone 15 Pro / Pro Max のみ。iPhone 15の無印以下は対象外
- 主役は新しいSiri。加えてアプリ起動・写真・AirDropの高速化が入る
- EU圏では新しいSiriが利用不可(提供時期未定)
この記事自身の答え合わせとしては、対応機種の読みを大きく外しました。「OSの対応範囲」と「AI機能の要件」を分けて考えたのが原因で、実際にはAIがOSの中核に入ったぶん、対応機種の線引きもAI側の要件に揃いました。来年以降の予想では、この2つを分けずに見ます。
正式版のリリース日がAppleから発表され次第、本記事は更新します。
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