「USB PD(Power Delivery)」という言葉を見かけるけど、実際はよく分からないという方も多いはず。
本記事では、USB PDの意味・従来との違い・対応デバイス・選び方を初心者にもわかりやすく解説し、実際におすすめの対応製品も紹介します。
USB PDとは?
USB PD(Power Delivery)とは、USBケーブルを通じて大電力の充電を可能にする規格です。
従来のUSB充電では最大でも5W〜12W程度でしたが、USB PDでは最大240W(USB PD 3.1対応)まで対応できるようになっています。
つまり、「スマホだけでなく、ノートパソコンやタブレットもUSBで急速充電できる」時代を実現するのがUSB PDです。
なぜUSB PDが必要なのか?
従来のUSB(USB-A)ではスマホや小型ガジェットの充電が主な用途でした。
しかし、MacBookやiPad Proなど、消費電力が高いデバイスが主流になってきた今、より高出力の充電規格が求められています。
また、USB PDはケーブル1本で「充電+データ転送+映像出力」も可能なため、利便性の向上や配線の簡素化にも大きく貢献しています。
USB PDの特徴まとめ
- 最大240Wまでの給電が可能(PD 3.1)
- デバイス間で電力のやり取りが可能(スマホ⇔PCなど)
- 充電速度が飛躍的にアップ(特に20W以上から実感しやすい)
- USB-Cコネクタを前提とした設計
- 映像出力・データ通信との同時利用が可能
USB PDのバージョン別 出力早見表
バージョン | 最大出力 | 対応例 |
---|---|---|
PD 2.0 | 最大100W | MacBook Pro(旧モデル)等 |
PD 3.0 | 最大100W | 現行ノートPC、タブレット |
PD 3.1 | 最大240W | 一部ゲーミングPC・周辺機器 |
※注意:最大出力はケーブル・アダプター・デバイスすべてが対応している必要があります。
対応している主なデバイス
- MacBook Air / Pro(2016年以降)
- iPad Pro / iPad Air(USB-Cモデル)
- iPhone 8以降(Lightning to USB-C経由でPD対応)
- Androidスマートフォン(Pixel / Galaxy など)
- USB-Cポート搭載のノートパソコン全般
初心者にもおすすめのUSB PD対応製品5選
1. Anker Nano II 65W 急速充電器(GaN採用)
- 超小型でMacBook Airにも十分な65W出力
- GaN搭載で発熱も少ない
- 折りたたみプラグで持ち運びも楽々
2. Belkin 100W USB-C to USB-Cケーブル
- PD 3.0対応で高速充電OK
- 長期間使える高耐久仕様
- Apple製品とも相性◎
3. CIO NovaPort DUO 65W(2ポート)
- USB-C×2で2台同時充電に対応
- 自動出力振り分け機能付き
- iPhone+MacBookの同時充電もOK
4. Apple 35WデュアルUSB-Cポート電源アダプタ
- Apple純正品の安心感
- iPad+iPhoneなど2台同時充電対応
- デザインもスマートでApple製品と調和
5. Satechi USB-Cマルチハブ(PD対応)
- ハブ兼充電用として使える万能デバイス
- HDMI出力・USB-Aポート搭載
- デスク回りの配線整理にも効果的
よくある質問(FAQ)
- USB PDに対応しているかはどうやって確認する?
-
製品スペックに「PD対応」や「Power Delivery対応」と明記されています。また、充電器・ケーブル・デバイスのすべてがPD対応である必要があります。
- iPhoneもUSB PDで急速充電できる?
-
Lightning to USB-Cケーブルを使えば可能です。iPhone 8以降が対応。
- 出力が高すぎる充電器を使っても大丈夫?
-
問題ありません。出力が高い充電器でも、接続されたデバイス側が必要な電力だけを受け取ります。
まとめ:USB PDは今後の充電スタンダード
USB PDは、スマホからノートパソコン、さらには一部の家電まで対応が進んでおり、今後の充電の主流になる規格です。
特に外出先での高速充電やデバイス一元化を考えるなら、USB PD対応製品の導入は必須といえるでしょう。
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